産まれた

突然始まった陣痛に、急遽決まった手術。

陣痛を抑える点滴をしながら痛みと闘い

眠れない夜を過ごした。


朝一番に帝王切開術が始まった。

脊椎に部分麻酔の注射をして・・・


部分麻酔なので執刀医の先生が

おなかを触っている感触は分かった。

「今おなか切ったのかな?」


ふっとおなかが軽くなった感じがした。

産まれた?


でも泣き声はしない・・・

赤ちゃん大丈夫?


しばらくして私の顔の側に

赤ちゃんを連れてきてくれた。

NICUの先生がアンビューをしながら・・・

赤ちゃんの顔はチアノーゼで紫色だった。


でも手がかすかに動いた!

赤ちゃん生きてる!!


安心感からか、産後の処置のための麻酔のせいか

意識が遠くなっていくのを感じた。


産まれてから主治医から告げられたハルヒの症状は

新生児仮死・切迫早産・羊水過多

全前脳胞症・ファロー四徴症・染色体異常


術後の痛みより、聞いたこともない病名に

不安のほうが大きかった。


HAPPY SMILE

~いつも心に太陽を~ To Sir,With Love

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